アップリズム代表の内田です。今回もお客様からよく聞かれる質問シリーズです。日本の大学との比較において海外の大学についても関心を持たれているお客様が実は多いという実感を持ちます。お客様の関心事項は、外国人従業員の期待値を理解したいがために、大学での生活について学ばれたいという意識をお持ちなのだなあと感じています。

今回も当社スタッフの協力を得てブログを作成いたしました。今回はネパール出身のPrashantによるネパールの大学生活についての紹介です。

日本学生支援機構(JASSO)によると、2020年時点で、日本に留学しているネパールからの留学生は24,002人。これは、日本で学ぶ留学生の出身国の中で、ベトナム(2位)、中国(1位)に次いでネパールが上位を占めていることになります。

私は、ネパールのトップクラスの工科大学を中退し、幸運にも日本政府の奨学金を得て日本のトップクラスの工学系大学に留学し、ネパールと日本の工学系の大学両方を比較できる経験があります。それぞれの工学系大学には独自の文化があることがわかりました。ネパールの私の大学には、土木工学、コンピュータ工学、電気工学、電子工学、機械工学、建築学の6つの工学部がありました。そして、各学科に1つずつ、計6つの学生自治会がありました。それに比べて日本の大学では、学科の数は多いのですが、学科ごとの学生組合はなく、活動の種類ごとにサークルと呼ばれるグループがあり、どの学科の学生でも参加することができます。

私が通っていたネパールの大学では、各学生組合がそれぞれの学科の学生の面倒を見ていました。組合は各学科の全学年の学生で構成されているので、組合員の数は1000人にもなります。しかし、日本の大学では、そのような組合はなく、サークルのメンバーは自由に参加したり脱退したりできるので、ネパールの大学のように共同体意識はなく、学生はそれぞれ自分で行動することになります。

ネパールの大学の学生組合は非常に大きな学生団体だったので、自分たちでスポンサーを集めたり、学生を招待したりして、大学全体で大きなイベントを行うことができました。しかし、日本の大学では、大学全体の大きなイベントを行うのは大学の管理者の責任になります。

大規模な学生会では、学生一人一人に声をかけることは非常に困難です。そこで、各学生会をさらに学年ごとに細かく分けて、全員が同じくらいのレベルのグループになるようにします。このグループは、大学1年生になった初日に、組合の先輩たちの協力を得て作られます。さらに、このグループのリーダーと副リーダーは、人気投票で選ばれることになっています。人気投票で選ばれたリーダーは、イベント、授業、プロトコル、就職・インターンシップ情報などをグループの学生全員に伝える責任を持つことになります。一方、日本の大学では、学生はイベントや授業、就職・インターンシップの機会について、大学の管理者に個別に積極的に働きかけなければなりません。そうしないと、最も重要なもの以外は何も得られません。

私の経験から言うと、この2つの大学の経験は、言葉そのままの言い方になりますが、2つの違う世界でした。私のいたネパールの大学では、学生生活で大きな役割を果たしていたのは学生コミュニティであり、学部の先輩と交流する機会も何度もありました。一方、日本の大学では、学生生活の中心となるのは大学の事務局であり、先輩とコミュニケーションを取りたい場合は、積極的に連絡を取る必要があります。要するに、一方はオープンコミュニティ重視、もう一方はプライバシー重視ということです。どちらにも長所と短所があります。最初は慣れるのが大変でしたが、今は後者に慣れたので、両方を経験できたことは幸運だったと思っています。