日本語検定 N3レベルを解剖
この人はどれくらい日本語話せるんですか?
私たちが、グローバルなエンジニアの人材紹介をしていると、お客様から必ず聞かれる質問です。
「テレビに出ている外国人タレントくらいに流暢です!」、反対に「全く話せません」というご回答をさせていただくケースだとお客様にもイメージしていただきやすいですね。しかしながら、現実に外国人のボリュームゾーンはN3とN4になります。「うーん・・・。」なかなかイメージしにくいというのが正直なところではないでしょうか?
そこで、何回かかけて、N3レベルの実際のところについて、かみ砕きつつ、私たちの経験も含めて、ご説明させていただきたいと思います。

日本語検定試験によると、N3は、日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができるとされているレベルです。
https://www.jlpt.jp/about/levelsummary.html(日本語能力試験JLPTの各レベルの解説)
ざっくりN3といっても読み・書き・話すの3つのパートに分けて解説したいと思います。
しかし、その前に、出身地の傾向をしっておいていただきたいと思います。今日はまずこれについて触れたいと思います。
漢字圏 vs 非漢字圏
まず、皆さんに認識していただきたいことがありいます。それは、日本語を話せる外国人は大きく分けて2種類存在するということ。
漢字圏出身の外国人か、非漢字圏出身かということです。
漢字圏の外国人の一般的な傾向
・読み書きの上達が早く、文章での業務でのやりとりは慣れるのが比較的早い
・筆談で会話することができるので、口語でのコミュニケーションの上達に時間がかかる場合がある。
非漢字圏の外国人の一般的な傾向
・口語でのコミュニケーションの上達が比較的早く、クライアントとの話し合いにも慣れるのが早い
・言語のベースが漢字ではないので読み書きの上達は、漢字圏の方と比べると比較的遅い
以上のことを踏まえて、次回以降の記事も読み進めていただけると幸いです。